2025-06-07-Sat HSRでテスト走行。収穫有り。
_ [レース] 本日は予定通りに
HSRでテスト走行です。筑波での不具合対策などを。
まずエンジン。
筑波でのエンジンストールは、恐らくECU(に繋がるイグナイタ)への水入りだと推定。
今のケースの上から3Dプリンタで作ったケースで更に囲って、ラビリンス(迷路)構造とし、合わせ目は防水テープでシーリング。
水没しなければ恐らく大丈夫でしょう。勿論問題なくエンジンは始動しています。
スロットル開度20%位でのドン付きは、ニードルのクリップ位置を上から3段目→1段目にすることによりほぼ改善。やっと気を遣わずに乗れるようになりました。
これをやろうと思えなかったんだから、どれだけ視野が狭くなっていたんだと改めて反省しきり。
ただ、トップスピードが遅い。いつもよりも7~8km/h弱遅いです。通常は200~202km/hは出るのに、今回は192~194km/h位。話にならない。
データの燃調を見てもプラグの焼けを見ても薄めなので、そのせいかな。薄いと言えば、エンジンのヘッド廻りがかなりヒート気味に感じられたのは、燃調が薄かったせいかも。
走行終了後にSJを60→65へ、ニードルを5182・1段目→5181・1段目にしたら、燃えている感じが良くなったので、次回はコレで行ってみます。気温を見てメインも上げた方が良いかも。空冷は燃料冷却も考えて燃料濃いめで走った方が良いだろうからね。
キャブと言えば、どうにもバラついて調子が悪かった原因がわかりました。なんと、チョークレバーが微妙に上がっていて、1番だけがチョークが微妙に効いている状態でした。動いていたのはガタの範囲で、1番のプランジャーだけが僅かに引かれている状態。1番のプラグだけが黒かったのはこれか。
戻したら音も綺麗に揃うようになったので、ほぼ間違いないかなと思います。トップスピードが伸びなかったのにも影響しているかも。それにしても、これくらい気づけよなぁ、という感じです。反省(2度目)。
点火時期は低回転リタードを止めて最大進角を40度→37度に戻しました。開け始めのドン付きには影響は無かったけど、最大進角の遅角はトップスピードに悪い方向で効いてるかも。これも次回テストです。
サスの方も大きくセッティングを変えました。
フロントはイニシャルカラー長を35mm→45mmへ変更。ただ自分のフォークにはトップアウトスプリングが入っているので、プリロード(荷重)が変わるのではなく全伸びのリバウンドストロークと1G位置(結果としてフルストロークの高さも)が変わります。
これはそこまで大きな違いを感じなかったけれど、寝かし込んでいくところでフロントのグリップ感がわかりやすい気はしました。フロントの高さが影響してるかな。ただ、後述するリアの影響がデカいとは思うけれど、切り返しながら開けていくHSRの4コーナーやS字ではフロントの落ち着きが無いようなので(自分では気づかず、見ていた人から言われて気づいた感じ)、トップアウトの効き方は要調整かな。まずはリアを決めて、フロントはそれに合わせて調整していく感じですね。トップアウトを効かせるのは伸び切り近くでのフロントからの反力は下がる方向なので、トップアウトのレートを落とす方向かも。(今はちょっと高め)
リアは、車高を上げてイニシャルを抜く方向でテストしてみました。バネは22N/mmで変えず、イニシャルは15mm→6mmへ。サス長は366→371mmへ(アクスルで+7mm)。乗車1Gではサスストロークで2mm→7mmといった具合。
これはかなり良くなりました。ブレーキング時も開けていくところも、車体の安定性が増した感じ。ただ、前に書いたとおり、切り返しながら開けていくようなところでは車体の安定性が足りない(お釣りをもらうような車体の動きをしている)ようなので、まずはバネを24N/mmに戻し(以前はこっちを使っていた)、その上でTENで調整してみようと思います。どちらにしても、リバウンドストロークをしっかり取るのは大切だと改めてわかりました。
考えてみたら#38の中野選手に大きく離されるのは此処だったかな。4コーナー立ちとS字で1秒以上離される感じだったので、ここが決まれば9秒が見えてくるはず。
タイムの方はようやくベストの1秒落ちまで戻ってきました。11秒~12秒頭でコンスタントに走れたので悪くは無いかな。バンク角も戻って来たし。でもまだブレーキングからターンインが一発で決められていない感じなので、そこをしっかり纏まられれば、10秒真ん中位は行けるはず。まずはコンスタントに11秒切りが目標です。
1本目でまずまずのテスト結果が出たので2本目はもう少しセットを変えて…と思っていたとこで、不具合発覚。チェーンテンショナーローラーが無くなってました。ピットインするときにガラガラと変な音がしているなと思ったんだよな…。ローラーが無くなってボルトに直接チェーンが乗ってました。危ない。
実は筑波から帰ってきて点検している時にも、テンショナーローラーが異常に摩耗しているのを見つけたんですよね。あれ?と思って新品に交換したんですが、また再発。原因はまず間違いなくチェーンの張り過ぎ。ドン付き対応で張り気味にしたんですが、ちょっとやり過ぎた模様です。対策としては直径の小さいローラー(CRFの社外品)を見つけたのでこれを使います。加えてチェーンももう少し緩めに戻す。
ってなワケで、トラブルが出てしまったので1本しか走れなったけれど、収穫は大きかったです。筑波前にこれができていれば…と思うけれど、今さら言っても仕方が無い。やっぱりひたすら準備不足でした。反省(3回目)。
次回走行枠は来週土曜日だけど、雨だろうなぁ。いよいよ梅雨入りしそうだしね。