2006-10-08-Sun 人生、色々なことが起こるものだ。
_ [交通事故] 9月の26日に嫁が交通事故に遭った。
雨降りのその日、自宅近くの信号付き横断歩道を(もちろん青信号で)渡っていたところ、向かいから急に右折してきた四駆に跳ね飛ばされたそうな。
救急車で運ばれた近くの病院でレントゲンを撮ると、左の股関節が激しく脱臼していたらしい。その病院では処置出来ない症状と言うことで、急遽、車で30分ほどの大学病院に搬送された。
オレは仕事中に消防署から連絡を受け、その大学病院に急行。そしてボロボロになった嫁と面会。
医者からレントゲン写真を見せて貰いながら、説明を受ける。
写真は凄かった。股関節が下の方に完全に外れてしまっている。医者曰く、前後に外れることはあっても下の方に外れることは滅多になく、非常にレアなケースだそうな。
どちらにしても、すぐに入れないと骨頭が壊死して危険(24時間以内に処置をしないと骨頭が壊死する可能性が高いらしい)なので、下半身を麻酔して入れ直す処置をしなければならない、と医者に説明を受ける。嫁に概要を説明をしたところで同意書にサイン。最悪の場合は切開して手術もあり得る、と言う事だったが、その時はただ祈ることだけしか出来なかった。
3〜40分ほど待っただろうか。看護士より、処置は成功し、上手く関節を入れることが出来たと報告を受けた。
その時はホントにホッとしたな。嬉しいと言うよりも安堵した。
嫁はかなり精神的にショックを受けた様子で、処置後も表情は異常だった。前歯も3本折れており、2本は神経がむき出しになっていて尋常ではないほどに痛かったらしい。
病室に搬送された後は、ベッドに寝かされて足を牽引。引っ張ることで股関節に余分な力をかけないようにして、整復を図るそうだ。
暫くしてから歯科医が来て、病室のベッドに寝かされたまま前歯を処置。とりあえずは痛くてどうにもならない前歯の神経を抜いて貰った。
ここまでやってなんとか少し落ち着いたが、それでもやっぱり、嫁の目は虚ろだった。明らかに尋常ではない。
暫く様子を見た後、多少落ち着いたように見えたので、看護士に促されたこともあって当日は帰宅。しかし帰宅してからも、気が気ではなかった。
翌日、翌々日と会社を休み、経過を観察。オレとしては何も出来ないけど、傍にいることで少しでも精神的に楽になれば…。
翌日には加害者もお詫びに来たんだけども、これが逆効果。悪気は無いと思うんだけども極めて無神経な言葉を吐かれ、加害者が帰った後に嫁は泣き出してしまった。まったく、なんて事だ。
その他にも保険屋が来たり警察に連絡をしたりと、慌ただしく一日一日が過ぎていった。
足を牽引しているので、とにかくベッドに寝たきりで一歩も動けない。なんとも辛そうで仕方がなかった。
何が出来るわけではないんだけども、とにかく毎日病院には通った。仕事もそうそう休めないので、平日は仕事帰りに寄ることになったんだけども、職場の理解もあり、なんとかなっていた。
1週間ほど経った10月3日、経過を見るためのCT検査が行われた。
結果は非常に良好で、傷害や後遺症の危険性もとりあえずは無いらしい。
これにはホントにホッとした。医者曰く、事故の状況を考えると奇跡的とも言えるほどに運が良かったらしい。
足の牽引も取れ、ようやく車椅子で移動出来るようになり、リハビリも昨日より開始された。経過は非常に順調。
嫁も日に日に表情が明るくなっており、顔にも精気が戻ってきた。順調にいけば、あと2週間以内には退院出来そうだ。
股関節と歯の他は、左足の足首と膝の筋を痛めていた。そちらも酷いことは無い模様。偶然当日はワークブーツを履いていたので、足首が守られていたことも幸いしたようだ。(ブーツは傷ついていた)
頭も打っていなかったのでそちらも大丈夫であり、そして更に奇跡的なことに、歯が折れているのに顔には全くダメージがなかった。唇は切っていたけれども、それはほぼ直りつつあり、痕も残らなそう。
事故の状況、最初の様子から考えると、考えられ得る最上の経過のように思える。
本人的には20日までに絶対退院すると息巻いており(22日に秘密のイベントがあるらしい)、その気力も回復に役立っているはずだ。
オレとしても、ようやく少し落ち着いてきたかな。
(なのでこうして日記を書いているワケだけど)
今後も保険の関係とかメンドーな事があると思うけど、今までの辛さに比べれば大したことはないだろう。健康であること、五体満足であることは、ホントに何にも代え難いことだ。
2006-10-12-Thu この上なく嬉しい知らせ。
_ [交通事故] 嫁のMRI検査が
今日行われた。
結果は明日と言うことだったんだけども、今日の内に結果が出たらしい。
心配していた骨の損傷や血管の壊死などは無く、結果は良好とのことだった。
ホントにホッとした。ホントに。
症状が症状だっただけに、血管がダメになっていて骨が壊死し、人工関節の可能性も10%位はあった。90%は大丈夫だと言われていたけれど、人はどうしてもこう言う時、悪いことを考えてしまうものだ。
暫く(数年間?)は定期的な検診が必要だけども、今のところ問題は見られないとのこと。退院も19日に決まった。
暫くは通院してリハビリが必要なんだけども、それは自宅の近所の総合病院(徒歩3分)で行えるので、随分楽になる。
退院して10日位すれば、両松葉も取れるかもしれない。
ホントに良かった。
そして、ちょっとだけ気が抜けたかな。
2006-10-28-Sat 日記再開。
_ [交通事故] 先週の木曜日、19日に
嫁は無事に退院した。通常有り得ないくらいのスピード退院だったらしい。
担当医に「あなたは本当に運が良い」と何回も言われていたそうだから、ホントにそうなんだろう。
その後は週に3〜4日ほど、近くの総合病院でリハビリを受けている。リハビリの方も順調で、今週木曜日から体重の1/4ほどの荷重を掛けているそうだ。
(嫁は「体重の1/4って言われてもよく分からない…」と言っているが)
普通の生活になるにはもう少し時間が掛かるけど、経過は非常に順調と言ったところ。
歯も折れてしまっているので、歯科に治療に行っている。
通っているのはオレの会社の近くにある歯医者。ここは数年前に出来た新しい歯医者なんだけど、治療がとても丁寧で上手い。医大の歯科では酷い目にあったらしいので(医大関係者は絶対に行かないらしい)、嫁はとても喜んでいた。歯医者はやっぱり信頼出来るトコじゃないとねぇ。送迎する甲斐もあるってモンだ。
_ つく [ちょくちょくBLOGを拝見させて頂いている者です。 奥様の事故・・大変なことでしたね。 その中でも最良の方向に進んで..]
_ た。 [つくさん、ありがとうございます。 色々とヘビーでしたが、ようやく少し、落ち着いてきました(嫁も私も)。 新築の330..]