2024-05-14-Tue 宇川徹参戦!
_ [レース] 今回の
Taste of Tsukubaの目玉の一つは、間違いなく宇川徹「選手」の参戦でしょう。
言うまでも無く、日本人初のMotoGPウィナーであり、8耐5勝の最多勝ホルダーであり、数々の輝かしい経歴を持つ日本を代表するトップレーサーです。
そんな宇川選手(←今回はこう言います)ですが、自分は縁あって交流させて頂いています。
実は去年11月のTOTの時もテントに遊びに来てくれて、「出たいんですよねぇ」と言っていたのですが、まさか本当に参戦してくるとは思いませんでした。しかもCB1100Rで!!!
色々と話も聞いたのですが、書ける範囲で書いていきます。
まず走りですが、世界トップレベルの凄さを見せつけてくれました。現役時代と同じようにひたすらにスムーズなんですが、とてつもなく速い。スムーズに見えますが、スロットルの開けるポイントと開けっぷりは半端ないです。1コーナー立上りで見ていたら、有り得ないところで全開になっていました。
当然タイヤは滑るのですが、それがパワードリフトにならず、前に進むスリップになっている。
タイヤは静止摩擦から動摩擦に変わるあたりで最大グリップを生み出しますが、常にそのあたりを
使っていて、微妙に滑りながらも最大グリップを引き出しているように見えました。
ホントに、1,1倍速の早送りのようにバイクが進んでいくんですよ。走りを見て感動したのは久し振りです。
参考になるXの動画を貼り付けておくので、是非見てください。
ハーキュリーズの予選の最終ラップ、狂ってる。みんなクリップ立ち上がりで直ぐにブラックマーク付けるのに対して、宇川選手だけ滑らすタイミングをアウトのゼブラまで持っていってるイメージ。訳分からん。#テイストオブツクバ pic.twitter.com/SGT4eDSkEn
— 灰色帽子 (@Grayhat112) May 12, 2024
ライン取りは大型と言うよりは、コースを目一杯に使った250クラスに近かったですが、これは(比較すると)ローパワーのCB1100Rを効率よく走らせるためと、あのバイクをそこまでコントロールできる宇川選手
ならではだな、と思いました。普通はあのクラスのバイクであのラインでは走れませんから。
記録したタイムは59秒3。コースレコードの58秒0(国川選手/サンクチュアリZレーサー3号機)には届きませんでしたが、乗り出して半年ですから、まだこれからだと思います。
勿論、59秒3が出ているので、マシンは相当に凄いですよ。そうじゃなきゃ、あそこまで走れませんし、宇川選手本人も、「普通に走れる」(←これは凄い事です)と言っていました。そこは間違えて欲しくないです。
ただ、ワールドクラスのトップライダーの要求はそれ以上に高い、と言うことです。
何よりCB乗りとしては、あのフレーム、あのエンジンのままで(キャブのままで)そこまでタイムを出していることが嬉しくて、思わず涙が出ました。CBは本当は速いんだ!オレも頑張るぜ!! 次回11月も参戦したいと言っていたので、非常に楽しみです。