2019-10-22-Tue ファンクションジェネレータ実機投入。
_ [バイク] 昨日苦労して
セットアップしたファンクションジェネレータを、CB900Fレーサー号に使ってみました。
ファンクションジェネレータで何ができるかと言うと、任意の波形をプログラムして出力することができるんです。
以前紹介したモノですけど、これがクランクシャフトの回転数を拾うピックアップコイルの波形です。上が実車、下がファンクションジェネレータで作ったもの。
ファンクションジェネレータの出力波形を実車のECUに入れれば、エンジンを始動しなくてもスパークプラグに火が飛び、タコメーターなどの調査もできるはず、なんです。電装ベンチとも言えますね。
車両のピックアップコイルカプラーを外し、代わりにファンクションジェネレータからの出力を入れます。メインSWをONにすると…設定した周波数と同じ回転数をタコメーターが指し、プラグの点火も確認できました!いやー、実に嬉しい!これで電装系を気兼ねなくイジれる!ECUも点火時期をプログラムできるヤツに変えたいしね!
んで、長らくの懸案だったタコメーター変換器を調べてみました。コレ、パルス数を変換するモノで、クランク1回転で1パルスのRS125R用ステッピングタコメーターと、クランク1回転で2パルスのCB750(RC42)ECUを繋ぐ際に、タコメーターの設定に合わせてECUからの出力パルス数を1/2に減らすために使うのです。コレ、最初は使えていたんですが、ハーネスとかをいじったりいろいろしているうちに針が踊るようになって使えなくなってしまったんですね。ノイズであろうことは想像に難くないんですけど、検証が必要で。
こんな感じでした。
明らかにノイズが乗っており、パルスが崩れてます。面白いのが、周波数が35Hz(2100rpm)を超えると、ノイズが消えてタコメーターが正常に動くんです。試しにイグニッションコイルの電源を落とすとパルスも正常になるので、イグニッションコイルのノイズが原因であることは確かめられました。ちょうどそのあたりでいい塩梅にノイズが変換器に乗ってしまっているんでしょうね。
トラブルの要因がわかったところで対策ですが…。
・変換器をシールドするためにアルミホイルで包んでみる。
・イグニッションコイルを交換してみる。
ハーネス周りの対策は、アースの整理とか配索の変更とか思いつくことはやってしまったので、このくらいしか無いんですけど…。
ほんとにノイズは厄介です。