2018-08-15-Wed ファンクション・ジェネレータ完成
_ [バイク] 電気工作をやっていると
どうしても欲しくなるのがファンクション・ジェネレータです。簡単に言うとパルス発生器で、任意の周波数と波形を発生することが出来るものです。
サイン波や矩形波、三角波はもちろん、自分で設定した波形を出力することも可能。
コレで何が出来るかというと、タコメーターやスピードメーターの確認はもちろん、それらのパルス変換器の動作確認。汎用ECUへのピックアップコイル信号を出力することも出来ます。ステキ。
ブツはキット。ドサッと部品があるので一瞬怯みますが、ひたすらはんだ付けします。
道半ば。
1時間半くらいで出来ました。
実は完成当初、どうも動きが安定せずに???だったんです。ボタンが反応したりしなかったり、接触不良っぽい動き。ハンダ付けを見直したりしても直らなかったので、テスターでスイッチを当たっていったら、一箇所反応がおかしいところを見つけました。コレか?とスイッチをグリグリやったらなんだか直った?怪しいなぁ。ネット検索したら同じような事例があるようで…ちょっと不安。
早速RS125Rのタコメーターを繋いでみました。ステッピングタコメーターで、1パルス/1回転です。出力は100Hzの矩形波。
おお〜、ちゃんと動いたよ!ちょっと感動。
微妙にずれて見えるのは写真のせいです。RS125Rのタコは極めて正確ですね。
続いて200Hz。
ちゃんと12000rpmを指しました。
ココで、ずっと気になっているタコメータ変換器を繋いでみることに。
コレはパルス数を変換するもので何パターンかの変換が出来るんですが、1/2変換でCB900FにRS125Rタコメーターを繋ぐのに使ってました。CB900Fに使っているホンダ純正流用ECUは2パルス/1回転、RS125Rタコメーターは1パルス/1回転。よって1/2変換。
が、使い始めた当初は絶好調動いていたんですが、次第に動かなくなり。原因を突き止めたいんですよ。
んで、ファンクション・ジェネレータとタコメータの間に変換器を割り込ませてみると。
ちゃんと動くじゃん!(赤い基盤が変換器です)
1/2変換で、ファンクション・ジェネレータ出力は100Hz(6000rpm)です。ちゃんと1/2になって3000rpmを指しました。
ということはやっぱりノイズを拾って誤動作しているのか。ノイズ対策を考えないと。
続いて、PCオシロスコープを接続。波形の確認です。
タコメータ確認用信号です。見ての通りですが、上の6000rpmは100Hz=10msec。下の12000rpmは200Hz=5msecですね。
振幅(電圧)はホントは12Vにしたいんですが、このファンクション・ジェネレータでは最大10Vしか出力できないので。でもちゃんと動きました。
最後にいよいよ、ピックアップコイル信号の出力です。
cvsファイルで波形データを作り、ファンクション・ジェネレータに送信。この波形がコレです。
上がファンクション・ジェネレータの出力波形。下が実車のピックアップコイル信号。微妙に違いますが、まぁ同じと言っていいかな?いいよね?欠歯のところで実車はちょっと電圧が出ていますけど、これは無視していいかなと思います。同じようにしようと思えば出来ますけどね。
ファンクション・ジェネレータの出力のほうが波形がバラついてますが、多分、測定時にノイズを拾っていると思われます。ノイズは厄介だ…。
電圧はファンクション・ジェネレータで出力出来る最大値10Vにしてありますけど、これは実車同等に6Vくらいにした方がいいかな。
ひとまず使えそうなので一安心です。これで実車がなくても汎用ECUの動作確認とか出来ますよ。折角なので、今年始めに挑戦しつつも時間切れで断念したSP-TDC2も動くようにしたいデス。
ちなみに、自分のCB900Fレーサー号のピックアップコイル信号とイグニッションコイル1次側信号がコレです。
電気は見えないといいますけど、オシロスコープを使えばいろいろと分かるので面白いですよ。