2017-05-24-Wed 2017 Taste of Tsukuba SATSUKI STAGE Report 2
_ [レース] 5月20日(土) 決勝
決勝レースは14:20スタート。間があるようで、気付くと時間が来ているような、そんな時間。
ウェイティングエリアのマシンはクルーに任せ、ライダーの自分はコンセントレーションを高めます。
とは言え、あまり力んでもロクな事は無いので、上手く走れるようなイメージだけを頭の中で再生します。
暫しの後、コース上のスターティンググリッドへ。
スターティンググリッドは10番目、4列目の外側。目の前にはレジェンド石神さんがいます。
最近は、スタートに苦手意識はありません。普通にスタートできればOKという感じ。
3分前ボードでエンジン始動、そして2周のウォーミングアップラップへ。
2周の後に再びグリッドへ。10番を確認し、グリッドに着きます。
オフィシャルがレッドフラッグを掲げ、退場。
エンジン回転は4500rpmをキープ、半クラの更に半クラで動き始めるギリギリをキープ、リアブレーキを踏んでマシンの動きを止めます。
レッドシグナル点灯、そして消灯、スタート!
クラッチをポンと繋ぎ、その後は全開!動き始めは良好です。僅かにハンドルが軽くなるくらいでウイリーもせずに加速します。が、アウト側からのスタートなのでイン側にスペースが無く、行き場を失ってしまいます。思えば大外から捲くれば良かったんですが、ついついインへフラフラと。流石にトップライダー達なので、僅かな隙間にもガンガンと突っ込んできます。
1コーナーで1台、S字で1台、1ヘアで1台と言う感じで抜かれ、1周目オープニングラップは13位で通過。1周目は混乱のままに終了。
2周目になり、多少落ち着いてきたところで、前を確認しながら走ります。
自分のマシンはいい調子です。スピードの乗りも悪くない。特別スポーツ走行のときから、ASIAコーナーの立ち上りから2ヘアのブレーキングまでが自分が速い領域であり、パッシングポイントであることが分かっていたので、2周目の2ヘア飛込みで躊躇無く#42和田選手をパス。前を行く#13荒選手を追います。
バックストレートの伸びは、自分のマシンの方に分がありました。ただ、ここでは抜くまでには至らず。
3周目、2ヘアで#13荒選手が前を行く#65満平選手をパス。
自分も続こうと最終コーナー入り口で仕掛けようとするも、まだ届かず。9番手#13荒選手、10番手#65満平選手、11番手自分、の順で4周目へ。
背後に付いて走ると、自分の方が間違いなく速い。無理して抜くことはせず、確実に抜けるポイントで仕掛けようとミスをしないように追走します。
そしてASIAコーナーを立上り重視で加速し、2ヘアブレーキングでインに入り、#65満平選手をパッシング。#13荒選手を追います。
背後に付いて走ると、やっぱり荒選手は上手い。コーナー立ち上がりで上半身をインにグイッと入れ、マシンをコントロールする様子は見事です。
しかしストレートの伸びは自分の方に分がありそう。となると、パッシングポイントはバックストレート後の最終コーナー飛込みです。
5周目の2ヘア、一瞬だけインに入れるかと思って内側へラインを取ってしまったんですが、やっぱりここでは届かず。
結果として少々苦しい立ち上がりになってしまいましたが、目一杯伏せて追います。
3速、4速、5速と加速していき、最後の5速の伸びを活かし、ブレーキングを我慢して荒選手のインに飛込み、パッシングに成功。
後はひたすら逃げるだけです。
6週目のコーナーで1台の転倒者を確認。その時は分からなかったんですが、これがトップ集団にいた#11高橋選手だった模様。
背後から迫る排気音を聞きながら、ひたすら逃げます。
当日は真夏日、路面温度も57度になり、タイヤとしてはかなり厳しいコンディションでした。特にコンチネンタル2CRは熱ダレしやすく、練習走行でも後半はタレてズルズルと滑ります。滑りは分かりやすいんですが、分かりやすいだけで無理が効くわけではなく、これ以上行くとコケるな、という感じが分かるだけです。
決勝レース中も、3周目あたりから既にタイヤの踏ん張りは効かなくなっていました。
7周目のダンロップ二つ目。ちょっと力が入りすぎたようで…リアが大きくスライド!大きく振られます。正直、終わったと思いました。
が、奇跡的に?リアタイヤはグリップを取り戻し、なんとかラインに復帰。すぐさま全開で2ヘアに向かいます。怖いので振り返りませんでしたが、荒選手が背後にピタリと付けているだろうことは想像に難くありません。
が、意外にも荒選手のアタックは無く、そのままバックストレートへ。
前を行く#37石神選手とは既にストレート1本分くらいの差が付いているので、追い付く事は不可能。背後から迫っているであろう荒選手に抜かれないように全力で逃げるだけです。
タイヤはヌルヌルと滑りますが、サインボードのL1を確認し、最終ラップへ。
ここまで来たらこのままチェッカーを受けたい。全力で、目一杯走ります。
1ヘア、ダンロップ、ASIAとクリアし、2ヘアへ。そしてバックストレート。ここでは自分のマシンを信じてスロットルをふり絞るのみです。
100m看板を過ぎ、80m付近でハーフブレーキ、そして右へフルバンク。イン側のグリーンをかすめ、一旦アウトへ。向きを変えて、ゼブラの切れ目を目指して加速、全開。立上りではギリギリまではらんで、コントロールラインへ。そしてチェッカー!
無事に10周の決勝レースを走り切りました。嬉しかったなぁ。そして楽しかった。
ゆっくりとコースを一周する中、1ヘア立上りで#13荒選手が右手を上げて挨拶をしてくれました。感動しました。
ピットレーンに戻ってクルーとハイタッチ。完走を噛み締めながらテントへ戻ります。
テントではチームメンバーが、笑顔と拍手で迎えてくれました。
今まで苦労してきましたが、ようやく満足のいく走りが出来ました。
ホントに嬉しかったです。最高の気分でした。レースをやってきて良かったと思いました。
決勝9位。ベストタイム 1分4秒797。
マメだ・・・
マメかもしれませんが、豆ではありませんです。