2020-11-29-Sun 続々続々・ツナギの悩み
_ [レース] 目下の悩みは
ツナギのエアバッグ対応なんですが。
いろいろ調べて考えると、今着ているGENIUSは、改めて良く出来てると思います。
特徴的なネックガードですが、これは転倒時にヘルメットがここに当たって、首がグキッとならないようになっているんです。首が動く範囲では動かして、曲がり過ぎるとヤバいところでは制限すると言う感じですね。
特徴的なネックガード
ヘルメットが当たって首はこれ以上曲がらない。
前から。
横方向もここのプロテクターに当たって、首が曲がり過ぎないようになっている。同時に鎖骨の保護にもなっている。(ヘルメットで鎖骨を折る例は多いらしい)
ダイネーゼのD-Airも首の保護という点では同様の考え方のようです。
ダイネーゼさんのWebSiteより引用しました。
他、肩の可動範囲でも、改めて感心しました。
肩の可動範囲が制限されていて、これ以上後ろに行きません。これで脱臼を防ぐそうです。もちろん、通常のライディングフォームでは問題はなく、自由に動かせます。
この後でGENIUSの前に使っていたツナギを着てみたら、肩の可動範囲が全く違いました。GENIUSの保護能力の高さを改めて実感しました。
エアバッグを内蔵で対応しようとすると、当然、エアバッグが開く範囲をツナギに設けなければならないわけです。現在、MotoGPで使われている内蔵タイプのエアバッグシステムは、DAINESE、Alpinestars、IXONの3社。
この中で、Alpinestarsは最もエアバッグの開く範囲が大きくなっています。それに対応して、シャーリングの範囲も広くなっている。Alpinestarsと同じシステムを使っているRSタイチのツナギを実際に見ると、腰から肩にかけて、かなり大きなシャーリングが入っています。写真を見る限り、Alpinestarsも同様です。
RSタイチさんのWebSiteから引用しました。
試着は出来ていないので、機会があれば是非、可動範囲を確認してみたいと思います。
Alpinestarsユーザーに、肩(脱臼)の負傷者が多い気がするんですよね。。。(M.マルケス、中上、リンス、クラッチロー(靭帯損傷))
ちなみにDAINESEは、エアバッグの範囲を首・肩・鎖骨に限定し、ツナギの開く範囲(シャーリングの量)も最小限にしているようです。
そんなワケで、改めてGENIUSの素晴らしさを実感しているんですが、でもエアバッグ対応をしなければ、来年からHSRは走れないワケで。
昨日HSR九州に赴き、改めてエアバッグについて聞いてみました。
エアバッグと言ってもいろいろあり、MFJ公認のものと非公認のものが有ります。MotoGPで実績のあるDAINESEとAlpinestarは公認ですが、IXONは非公認。ワイヤータイプのHIT-AIRは公認です。
で、HSRとしては、エアバッグであればMFJ公認非公認は問わないとのこと。DAINESEやAlpinestarのストリート用でもOKだそうです。IXONもOK。
その上で、エアバッグ対応を検討すると。
1.HIT-AIRのエアバッグベストをツナギの上に着用。
2.HIT-AIRのネックエアバッグを以前着ていたRSタイチのツナギに加工装着。(ツナギ内蔵タイプ)
3.IXONのエアバッグを購入し、以前着ていたRSタイチのツナギをエアバッグ対応に改造する(JUBETで(恐らく)対応可能)。IXONエアバッグと補修用ボンベはJUBETで購入可能。
4.IXONのエアバッグを購入し、JUBETのエアバッグ対応ツナギをオーダー。
5.RSタイチのTECH-AIR対応ツナギを購入し、同時にAlpinestarsのTECH-AIR(Race)を購入。
6.DAINESEのエアバッグ対応ツナギを購入。
と、このような選択肢になります。
費用は1→6の順に高額になり、1だと5万円程度。6だと40万円オーバー。
1.は安いんですが、着るベストには、どうしてもルックスに拒否反応が出ます。首のエアバッグにも、前回書いたような懸念が。
2.は割とスマートですけど、1.と同様の懸念が。RSタイチのツナギも損傷はないけど10年は経っているので、ボチボチ劣化が始まっている。デザインもツルシなので満足度が高くない。
3.はIXONのエアバッグの正規取り扱いが日本になく、保守の点が心配。RSタイチのツナギの件は2と同様。
4.3.と同様のIXONの懸念と、JUBETのツナギを見たことがないことへの不安がちょっとだけ。
5.はエアバッグシステムの保守の問題がひとつ。2回まで作動するのはDAINESEより有利。あとは肩の可動範囲の懸念と、40万円前後の金額の問題が。
6.はオーダーはマジで金銭的にも納期的にも現実的じゃないので、ツルシが体型に合うかどうか(修正ができるかどうかも含め)と、エアバッグを作動させた時の保守の問題。1回作動させると要メンテナンスですから。
ってな塩梅で、どうにも決められないんです…。
はぁ〜、参ったなぁ…。