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2020-05-13-Wed 日本の国力

_ [日常] 日本の国力ダウンの

原因の一つが働き方の効率の悪さ、と言われて久しいですが、このCOVID-19騒動でそれが露呈しましたね。

・たかが人数の集計がなぜリアルタイムで出来ない?今どきFAXとか手打ちとかありえないでしょ。(数を誤魔化すためにわざとやっているんじゃないかと勘繰ってしまうほど)

・マイナンバーってなんなの?なぜオンラインでスムーズに手続き出来ないの?挙句の果てに「郵送手続きがお勧めです」って…。

・様々な補償制度が有っても、手続きが面倒過ぎて申請が困難とか。役所に足を運ばないといけないとか。

枚挙に暇は無いですね。

 

つまり、実際に生産をする以外の効率が悪すぎるんですよ。

製造業などでは、稼働時間(=付加価値を産む時間)と非稼働時間(=付加価値を産まない時間)を分けて計上し、非稼働時間をいかに少なくするかをカイゼン活動として行っています。このあたりはトヨタとそのグループ企業はスゴイです。

そこでいうところの、非稼働時間。つまり、書類を用意したり提出したりというのは、モノを産み出さない時間ですよね。これは極力削減しなければならない。そのためにどうすればいいのかを考え、行動することが、カイゼン活動なわけです。

しかしながらこの国の体たらくは…仕事のための仕事をしているとしか思えない。効率化を図ると、あるところの仕事がなくなる、だからやらない。

普段はそれでも仕事は回るとは思いますが、競合国にはどんどん後れを取り、国際競争力は無くなります。そして非常時には仕事が回らなくなります。それが日本の現状です。

一部のグローバルな企業は危機感を持って生産性向上を図っていますが、多くの企業・団体は未だにFAXですからね。生産性ってそういうところですよ。

もし疑問に思うのならば、試しに、一日の労働のうちで付加価値を産んでいる時間と産んでいない時間がどのくらいあるかを測ってみるといいと思います。たぶん驚きの数値が出ると思いますよ。(もちろん悪い方向で)

これをさらに推し進めると、時間当たりの付加価値という指標も出てくるのですが、今の話はそれ以前なので…。

 

結局は、国のグランドデザインを考える仕組みがないんですよ。国全体の仕組み(戦略)を考えて、そのために各省庁が取り組むべき(戦術)なんですが、そのための仕組みもなければ、考える人もいない。

国の仕組みがそうなっていれば、国民の方もそれが当たり前だと思っちゃいますね。

このままでは、いくら働き方改革とか言ったところで、他国にどんどん後れを取るのは必至だと思います。