2020-04-24-Fri CB900Fレーサー号 ENG SPEC その3
_ [バイク] CB900Fレーサー号の
ENG SPEC その3です。
・点火系
自作のマウントで、他機種の純正ECU含めた点火系周り一式を流用しています。車種はCB750(RC42)です。これはなかなか相性が良いのですが、レブリミッターが10000rpmでキッカリ効いてしまうのがちょっと辛い。10000rpmオーバーを常用したいわけではないのですが、ギアレシオの関係でもうちょっとだけ引っ張りたい時があるんです。
その対応として、レブリミッターが13000rpmのCBR600F3用を使っていたこともありますけど、これはギア抜け⇒オーバーレブでバルブヒットしてエンジンブローしまったこともあり、封印しました。(これが起こったのが、TOTのレースウィークだったので泣けました)。
今は、自作のECUをトライしています。これはSP-TDC2ってモノで、紙ヒコーキ。さんが現在販売しているSP-TDCのプロトタイプになります。基本的には教えて頂いてその通りに作っただけですが、タコメーター駆動回路だけは自分で追加しました。
点火MAPもレブリミッターも自分で設定できるので、かなり自由度が高くなりました。唯一の心配は…自作ゆえの信頼性です。心配なので、カプラーオンでRC42純正ECUにも戻せるようにしてあります。
この点火系マウント自作の際に、スタータークラッチ周りは撤去しました。バンク角確保のためです。やっぱりレーサーなので、バンク角を測りながら走るのはイヤですからね。自分は寝かして走る方ですし。
このため長いこと押し掛け仕様だったのですが、昨年、外部エンジンスターターを自作。これによりエンジン始動が楽々になりました。押さなくていいって素晴らしい(普通)。
・排気系
ENDURANCEというレースショップがありますが、そこが以前、Taste of Freelanceに出ていた時に作っていたものを使っています。
特徴としてはオイルパン下通しの4-2-1であることと、管径が細いことでしょうか。
CB-Fはオイルパンが下に張り出しており、これを避けようとオイルパン右側通しにすると、バンク角に影響が出ることが多いです。これはレーサーとしては致命的。こいつはオイルパン下を通っているので、バンク角には全く問題は有りません。反面、最低地上高は低いので、街乗りをしていた頃はかなり気を使いました。
管径は、φ38〜φ50.8で、このクラスとしては細めです。ただこれが結構良いようで、特性、ピークパワー共に文句は有りません。唯一の泣き所は、アフターのサイレンサーに口径が合うものがほとんどないくらいでしょうか…。どうやらSPECとしては、当時のRSCのものをベースにしているようです。
一般的に細くて長いと低中回転振りだと思われがちですが、実はそういうわけでもなく、排気脈動をうまく使うと、その方がピークパワーが出たりします。エキパイがとぐろを巻いているMotoGPマシンもありますよね。
ただ出口については、50.8〜60.5のテーパーにしたらどうなるのか?という興味もあるにはあります。
・吸気系
ケーヒンのCR35です。FCRはTOTレギュレーションで使用不可なのです。キャブに関しては、スロットルセンサーを追加したくらいで、特に何もしていません。
以前はCR33を使っていましたが、ピークパワーは35の方が出る感じですね。ただ、セッティングは出しにくく、少々苦労しました。ポイントはスロットルバルブで、カッタウェイを標準の3.0からOPの3.5にしてやったところ、何をやっても消えなかったニードルのテーパー切り替わりあたりのハンチングが消えました。
細かいところでは、スロットルケーブルホルダーをオプション品に交換し、ケーブルの取り回しを変更しています。コッチの方が絶対にいいと思いますよ。
・データロガー
HRCが以前販売していたデータロガーを積んでいます。これはGP125参戦時から使っていたものです。
もちろん走りの解析にも役立つんですが、エンジンセッティングには絶大な威力を発揮します。エンジン回転数、スロットル開度、車速、A/Fがすべて記録でき、セッティングの煮詰めはこれ無しでは出来ません。
HRCのモノは絶版ですが、現在はより進化したものがハルクプロから出ていますので、こちらがオススメです。データは互換性がありますし、保存はSDカードですし、なによりソフトがこっちのほうが圧倒的に使いやすいです。
HARC-PRO. DATA LOGGER UNIT ASSY
以上、概ねこんなトコですかね〜。
思えば随分やってますなぁ。暫くはこの仕様で走り込みたいんだけど、さてさて。