2019-11-09-Sat タコメーター問題解決!
_ [バイク] 長らくの懸案だった
RS125RタコメーターがCB900Fレーサー号で動かない問題ですが、本日遂に解決しました!
元々は、CB750(RC42)のECUを流用しているところから始まっています。コイツはタコメーター出力を持っているのですが、クランク1回転で2パルスを出します。対してRS125Rは2stシングルなので1回転で1パルスの設定です。このまま繋ぐと回転数が倍を示してしまいます。
そこで、信号変換器なるモノを使っていたんです。コレはパルス数を変換するもので、パルス数を1/2にすることもできるため、コレを挟めばRS125Rタコメーターが使えるようになるんです。
(シンプルでカッチョイイRS125Rタコメーター。上に写っている基板が信号変換器)
んが、実車に取り付けると特定の回転数で針が暴れて使えない。イグニッションコイルの通電を切ると問題なく動くので、どうやらノイズを拾っているらしい。
そこでノイズを拾わないようにすべく、ハーネスの取り回しを変えたり、アース位置を変えたり、イグニッションコイルを新しいモノに変えたりしたけど効果なし。
仕方が無いのでイグニッションコイルの1次側(-)から信号を取ろうとしても、そう簡単に動くはずもなく。
ずーっと、暗礁に乗り上げていました。
しかし、ふと気付きました。
イグニッションコイル1次側を入力しても拾ってくれないのは、電圧が高すぎるからじゃないのか?
オシロで見ると、点火時には20V以上の電圧が掛かっている。RC42のECUから出ているタコメーター信号は12Vなので、拾わなくても不思議はない。ならば、抵抗分圧で電圧を下げてやれば拾うんでない?
早速やってみました。
抵抗分圧ってのはこんなモノ。
抵抗を直列に2個並べただけの物です。オームの法則で説明できますね。
オシロで見ると、こうなってました。
ピーク電圧を10Vほどに抑え、ベース電圧も3V位にしてみました。こうすればベース電圧はON/OFFの閾値以下になり、約10Vの点火信号を拾ってくれるんじゃないかと。
この信号をRS125Rタコメーターに入れてみると…。
動いた!!
マジか!これで動くのか!感動!
カーボン抵抗2本で動くようになってしまいました。お値段2円。何より自分で考えた結果が上手く行ったことが嬉しい。あー嬉しい。そら嬉しい。
ついでにHRCデータロガーで認識するかも確認したところ、こちらもOKでした。やった。
これでSP-TDC2という自作ECUを導入できるぜ。(タコメーター出力が無くて使えなかったの、コレ)
ここまでやったところで、もしかして?と思ってECUからの信号にこの分圧抵抗をそのまま適用し、信号変換器を使ってみると…。
こっちも動いた!
マジか〜!ってことは高い入力電圧とイグニッションコイルノイズが相乗効果で悪さをしていたんだな、きっと。でも直列に抵抗を入れてもダメだったんだよな。なんでだろ。
そんなワケで、長年の懸案が一気に解決して、とてもハッピーな今日でした。ホントに嬉しい。