2017-07-19-Wed トップアウトスプリング
_ [バイク] サスペンションでの
トレンドのひとつに、「トップアウトスプリング」が有ります。
それって何?というのをイチから説明するのは難しいので割愛しますが、簡単に言うと、ストローク前半でメインスプリングとは逆方向に働くスプリング、です。
上手く使えればセッティングパーツとして有効なのですが、なかなかイメージが掴み辛いのも事実。
実は今年の4月からテストとしてフロントフォークに導入してまして、結果はなかなか良かったのでそのまま継続して使っています。
導入するにあたり、スプリングを決めなくてはいけないのですが、闇雲にやっても迷宮入りするだけなので、例によってEXCELでグラフを作って検討しました。
SPG1がスプリング反力、AIR1がエア反力、TOTAL1が合力です。STROKE40mmで折れ曲がっていますが、ここがトップアウトスプリングの切り替わりで、これよりストロークするとトップアウトスプリングは効かなくなります。
またストローク5mm以下はマイナス反力になっていますが、これはフォークを全伸びさせようとすると引っ張らないといけない、ということを示しています。フリー状態だと全伸びから5mmストロークした状態で釣り合うという事ですね。トップアウトスプリングはフォークを縮める方向に効くので、こういうことになります。
なので、今までの考えだとイニシャルの管理が難しい、というか混乱すると思います。あくまでも全伸びを基準にしないと間違いますね。
実際のところどんな効果があるの?ということですが、加速時にフロントの高さが抑えられるので、フロントの接地感が出てスロットルを開け易くなる、という効果がありました。筑波だとS字と最終コーナー立ち上がりで効果がありましたね。
ちなみに、スプリングはココで買いました。規格品のバネがたくさん有って助かります。
新しく作っているカートリッジ入りフロントフォークにも、もちろん導入予定です。案別のスプリングも用意して、テストしてみる予定です。