2025-07-13-Sun 政治と暮らし(外国人とファシズム)
_ [日常] 変な時間に
目が覚めてしまってネットを徘徊していたら、まぁ暗澹たる気持ちになってしまったので、政治と暮らしについて思うところを。少々長いですが、良ければお付き合いください。
まず、仮に共産党が政権をとっても共産主義にはなりませんが(共産党は護憲政党なので)、参政党が政権を取れば基本的人権が無くなる可能性がありますし、日本保守党が政権を取れば大日本帝国に戻る可能性がありますよ。(特に共産党支持者ではありませんが、例として。ただ共産党の主張は至極真っ当だとは思っています)
参政党の目指す道は一言で云うならファシズムです。日本人ファーストの行き着く先はファシズムです。
その特徴は
・ナショナリズム、単一主義(排他主義)
・旧来勢力の否定
・経済的に苦しむ中間層の取込み
・自国優先の外交
・軍事力強化
・全体主義
・反共産、反リベラリズム
・スケープゴートの利用
見事に参政党と一致しています。 余談ではないですが、トランプ政権も当然ファシズムだと云えます。(自由経済の推進など旧来のファシズムとはやや方向性が違うところは有りますが)
参政党が支持されるのは、特にポリシー無く全方位で国民の不平不満を吸い上げてそれに応えているからですが、その政策については確かなものは殆どありません。(どうやってやる、が無い、所謂ポピュリズムです)
日本保守党は、その戦前回帰的な思考が大変危険です。
・極端なナショナリズム(特に中韓に対する強硬姿勢、及び外国人排斥)
・扇動的な陰謀論(科学的知見に欠ける一方的な主張)
・社会の分断を煽る言動 ・歴史修正主義とそれによる大日本帝国の肯定 ・人権意識の欠如(若しくは戦前への後退)
二党に共通しているのは外国人排斥です。では、外国人を排斥すれば日本は良くなるのでしょうか?
まず、よく言われる治安。実は、外国人の犯罪率は増えておらず日本人と同等です。実数としてもここ10年ほどは横ばいです。当たり前の話ですが、犯罪者の数が一番多いのは日本人です。
(2018年の警視庁の調査結果より)
他参考↓
外国人労働者=犯罪」は思い込み?統計データから見える事実とは
【参院選 ファクトチェック】「外国人の犯罪が多い」「医療を不正受診」
次に雇用の問題。 外国人が日本人の雇用を奪っているのでしょうか?
まず大前提として、外国人労働者を排除したならば、日本経済は機能しません。日本の労働力不足はそこまで深刻です。
外国人労働者が安い賃金で働くから日本人の雇用が無く賃金も上がらないのだという話。一概に間違いだとは言えませんが、外国人労働者の仕事の多くは日本人がやりたがらない仕事であることが多く、また賃金は雇用側の問題でもあります。つまりかなりの部分で否、です。
そもそもの話ですが、子供が大人になって労働ができるようになるまで、国は膨大な費用を負担しています。外国人労働者はその負担なく労働者として来てくれているのですから、国の経済的にもありがたい存在です。だからこそ国は外国人労働者を増やす政策をしているのですが。
上記2点からも、外国人排斥が日本にとって良い事では無いと云えます。
ならば何故、振興政党がこぞって外国人排斥を唱えるのか。
それはこの国に渦巻く閉塞感、自分たちは悪くないのに何故暮らし向きが良くならないのだという不満、それらのスケープゴートに外国人問題がマッチしてしまうからです。
私は、社会の分断を煽るような言説、特定の国、人種だけが良ければ良いと言った風潮には、明確に否定の意を唱えます。理想論かもしれませんが、政治が理想を語らなくなったら終わりです。理想と現実の狭間をどうやって埋めていくか。それが政治家の仕事です。理想を放棄し、ポピュリズムに走るようなことが有ってはなりません。
今回の参院選は、そのような観点で投票します。