□ シャコタン □



STDのまま4年近く乗ってきたんだけど、やっぱりクルマはシャコタンでしょう、と言うことでシャコタン計画が発動した。
最近はローダウンと言うけれど、シャコタンと言った方がなんとなくピンと来るなぁ。



作業前のフロント15mmダウン、リアSTD状態。
この状態で1週間ほど乗っていた。
STDなのにリアの車高が随分下がっているように見えるけど、これは荷物を満載しているから。
RS125R、4段工具箱、チェスト、発電機、スペアホイール3セット、ガソリン携行缶20Lx2缶、コンプレッサー、整備机、スペアパーツバケット8個分、スペアカウル2セットなど。恐らく400kg位はあると思われる…。

背景は諸般の事情で消してます。見難くてスンマセン。



まずはジャッキアップして、ホーシングにウマを掛ける。



サスペンションアームを落とすので、アームに固定されているブレーキホース類の固定を外し、フリーにしておく。



アームの下にジャッキを入れてアームを押さえてから、アームとホーシングを繋いでいるココのボルト&ナットを緩める。
固着していてかなーり固いので、ブレーカーバーに鉄パイプ(不要になったフロントフォークのインナーチューブ)を駆使して緩める。



ボルトが抜けました。
ちなみに10mmのボルト。



抜けた後。



アームに掛けたジャッキを降ろしていくと、こんなカンジでスプリングが外れる。
アームを降ろしていくと当然車体も落ちてくる。
なんとなく怖いんだけど、ホーシングがバンプストッパーに当たって止まるので問題無し。



使用したスプリングはRS-Rのヤツ。
色々なメーカーのモノを検討したけど、SPECが明記されている中で一番バネレートが高かったのがコレだったのだ。

左側がSTD、右側がRS-R製。
全長は約35mm、RS-Rの方が短い。
データによるとダウン量は60〜65mm。ただこれは当然ながら、標準の10人乗りのボディを標準にしているので、オレの場合はかなり参考にならない。上記の通り荷物満載で、かなりリアの車高が下がっているからねぇ。



で、これだけだとオレの場合、恐らく下がりすぎてしまうことが予測されるので、こんなスペーサーを使ってみた。
厚さ10mmの硬質ウレタン製。スプリングの下に敷いてイニシャルを掛けるのだ。


後は元通りに組むだけ。
しかし、アームとホーシングを繋ぐボルトを通すときに非常に苦労した。
左側は順調に行ったんだけど、右側は穴が合わず、1時間以上悪戦苦闘した。アームを上げていくときにアームが変形しやすく、加えてアームと車体を組み付けている部分もブッシュなので、ブッシュが曲がってずれると直し辛い。
何度も何度もやり直して、なんとか成功。ちょっと焦った&疲れた…。


おっと、コレで作業は終了ではない。
後ろのダウン量に合わせてフロントを落とさなくてはならない。
リアのダウン量は30mm程だったので、フロントも同じくらいの数値を目指す。

完全STDの時は、トーションバーのアンカーボルトの出代は、右側41mm、左側40mmだったんだけども、これを右側32mm、左側33mmとして乗っていた。
この時のダウン量は、左右とも15mm。

まず、右側を落とす。まずはアンカーボルトの出代を15mmとして、25mmくらいのダウン量を目指してみた。
ジャッキを降ろして確認すると、ダウン量は17mm。あまり落ちてないな。
とりあえずそのままにして、次は左側。
だがしかし、左側は既に結構落ちている。うーんと考えた結果、アンカーボルトの出代は25mmとして、ちょっとだけ落としてみた。
オレのハイエースは左側に重い荷物が乗っているので、今まで結構左に傾いていた。それを修正する意味でも、ちょっと左側を上げておきたかったのだ。





で、ようやく完成〜。
思惑通りにやりすぎないシャコタンになって満足満足。
おお、結構カッチョいいぞ。

作業完了が16時半を過ぎてしまったので、写真が暗くなってしまったのが残念。


こっちは作業前。
写真にすると、なんだかあまり変わっていないように見えるな…。

実測DATAとしては、下記の通り。
(数値は路面〜フェンダーの測定値)

 右前左前右後左後
シャコタン前690mm670mm695mm680mm
シャコタン後673mm664mm656mm650mm
シャコタン量17mm6mm29mm30mm



完成して早速試乗。
うむ、乗り心地も悪くなってないぞ。まずまずだ。
ダウン量がさほどじゃなかったからバンプストッパーには手を付けなかったんだけど、この位だったら普通に乗っている分には問題ないな。
でも、ロールは少し多くなっている。リバウンドストッパーは何とかした方が良さそう。

フロントの車高はもう少し調整したいから、その時に手を入れたいな。


そんなワケで、もうちょっと続く、予定。



【モドル】