修 行 の 日 々




 2月12日(月)  【初乗り】
 place:Tsukuba Circuit  weather:Clear/Cloudy , 4℃  course condition:Dry


◆ 朝・パドックにて

 いよいよ、RS125Rでの初走行である。
 正直なところ、不安で一杯だった。なにせ、初めて乗る純レーサー、初めて履くスリックタイヤ、オマケにサーキットを走るのは去年の10月末以来のおよそ3ヶ月半振り、と不安要素のフルコースだったのだから当然だ。初めてのマシンで勝手が分からず、セッティングもクソも無い状態。なにせファイナルを勘違いしていて、走行30分前に慌てて交換する始末。先が思いやられる。
 今日は、ヘルパー兼フォトグラファーの
しもまきさんと、エリア125 (と、スポットで全日本) を走っている国際ライセンスホルダーの弟が応援 (決して冷やかしではないハズだ。ましてやコケる現場を押さえて笑い飛ばすためでは無いハズだ。たぶん。) に来てくれている。かなり心強い。
 それにしても、メチャクチャ寒い。この寒さの中を走るとは、なんと物好きなんだろう……と他人事のように思うワタシであった。

◆ 9:30〜9:55 1本目

 いよいよ走り出す。
 走り出したんだけど……。やっぱり、サーキットの走り方をすっかり忘れていた。
 サーキットの"スピード感"に目が、体が付いていかない。体中に力ばかりが入ってしまい、全く走りにならない状態である。そのままヘロヘロと周回を重ね、一本目はアッという間に終わってしまった。ストップウォッチの調子が悪かったため正確なラップタイムが残っていないのだが、走行中に確認した限りでは、タイムは1分11秒くらい。ダメすぎ。MH80Rに換算すると、1分20秒くらいかもしれない。ああ、ダメダメだ。

 とりあえず、初めて乗ったGP125はと言うと。
 もっとパワフルかと思ったのに、思ったよりパワーは無かった。驚き度から言えば、初めてMH80Rに乗ったときの方が大きいかな。ただ、トルクは随分ある。アクセルを開けたときのトルク感が、MH80Rとは全然違った。
 また、スリックタイヤはもっとべったりとグリップするモノだと思っていたのだが、BSタイヤの特性もあるのかもしれないが、予想していた"ベタグリップ感"と言うモノは無かった。ただ、限界が果てしなく先にある感じで、それが見えなかった。

◆ 11:00〜11:25 2本目

ダメダメな走り

■ マシンが全く寝てないの図 ■

 先程の走行で、フロントが余りにも動かなかったので、弟に相談して若干セッティングを変える。フロントの伸び側を4ノッチ、リアの伸びを2ノッチ戻す。またフォーク内が負圧になっていたので、フォークトップを開けて大気圧に戻す。
 また、膝のタンクへの当たりが悪かったので、ウェスを丸めて即席パッドにし、ガムテープでタンクに張り付けた。

 2本目、コースイン。
 流石に1本目よりはペースが速い。セッティングを変更したフロントフォークも、タンクに張り付けた即席パッドもいい感じだ。
 だがまだまだ、レーシングスピードには程遠い走りである。
 ただダラダラ走っていても意味がないので、色々と試してみる。最初はブレーキングをしっかりやってコーナーへアプローチする練習をしようと試みてみたが、どうも上手くない。ギクシャクするだけでリズムが取れない。
 なので中盤からは、ブレーキングはソコソコでもいいから、少しずつスピードを載せてアプローチするようにしてみた。
 すると、ようやく走りのリズムを取り戻し始めた。走るのが楽しくなってきて、なんとかイケルかな……?と思ったところで無念のチェッカーフラッグ。得てしてこんなモンよね。
 またしてもストップウォッチの調子が悪かったので正確なタイムがわからないのだが、恐らく1分9秒くらいか?もしかすると1回くらいは8秒台に入ったかもしれないケド……。タイムとしては散々だけど、GP80の時の走りが出来れば、4秒くらいまでは間違いなく出せる見通しは付いた。まぁその位、今日の走りはダメダメだったと言うワケだ。

◆ 今日のまとめ

 とりあえず、GP80の時の走りの感覚を取り戻すのが第一。まずはそれからだ。

 って言うか、GP125でツクバ59秒?それって人間じゃないな



 3月3日(土)  【腕の筋肉痛が意味するモノ】
 place:Tsukuba Circuit  weather:Clear/Cloudy , 10℃  course condition:Dry


◆ 朝・パドックにて

 今日はRS125Rでの2回目の走行。前回の反省を活かし、飛躍的にタイムアップを図る予定……だったのだが、真実は如何に?

◆ 9:00〜9:30 1本目

 どうも乗れていない。ブレーキングから倒し込み、加速への流れがギクシャクする。体も固い。
 一番の問題点は、ライン取りが滅茶苦茶なことだ。特に二つのヘアピンがダメ。イン付きが早すぎるのでブレーキングからのアプローチがキツくなり、フロントをコジってしまい、結果として加速が出来なくなってしまう。
 1ヘアのアプローチのキモは、S字の一つ目。ここをきちんと曲げられるか否かで、1ヘアのアプローチが変わってくる。GP80の時も同じだった。
 だが今は、それがどうも出来ない。意識しても、S字の一つ目から二つ目にかけて直進してしまい、1ヘアのイン側へ真っ直ぐ突っ込んで行かざるを得ないライン取りになってしまう。
 2ヘアも同じ事。どうしてもイン側へ真っ直ぐ突っ込んでいってしまう。判っているのに出来ない、このもどかしさたるや。うぐぐぐ。

 周りと比較すると、(今のレベルとしては)ブレーキングはそれほど悪くない。ただ、加速が圧倒的に悪い。この加速の悪さには、もうひとつ、致命的とも言えるミスがあったのだが……それは後に書こう。
 ちなみに1本めのベストは、1分8秒92。

◆ 12:00〜12:30 2本目

 一本目と二本目の間がややあったので、腰上をバラしてメンテする。デトカンのカウントは3回/kmくらいだったのだが、ピストンの焼けはほぼ理想的。実際、結構速かったしね。
 また、1回目の走行で、チェンジペダルがやや低かったのが気になったので、踏面で2mmほど上げる。
 で、コースイン。
 やっぱり、ライン取りがダメ。アプローチがダメ。コーナーリングスピードがダメ。加速が最悪。体に力が入りまくり。最低。
 納得できる走りには程遠いまま、2回目の走行も終わってしまった。

 終わってから、暫く考えた。
 やはり一番の問題点は、ライン取りがちゃんと出来ていないところに有る。ラインに乗れないから、アプローチも上手くできないし、コーナーリングスピードも上がらない。

 では何故、ライン取りが上手く行かないのか?
 それは、GP125マシンのクイックなハンドリングに、体が付いていっていないためではないだろうか。
 走行中にも気付いていたのだが、コーナーリング中にマシンが寝ていこうとするのを、一所懸命ライダー(←オレだ)が止めている。イン側のハンドルを押さえて、バイクの動きを規制しているのだ。そう、今なおオレを苦しめている、腕の筋肉痛が何よりの証拠である。
 マシンの動きを規制していたのでは、バイクは全く曲がらない。ライディングの基本中の基本である。それを克服するには……やっぱり練習しかないんだろうな。あとはイメージトレーニングか。

 またもうひとつ、致命的なミスがあった。
 1stギアへのシフトダウンなんだけどもね。どうも上手く行って無かったんスよ。リアがロックしてケツ振ったりして。「うがー、これはファイナルをミスッたか?」などと思いながら、1stギアはは使わないで走っていたんだけども。
 走行後、一緒に練習に来ていた弟に相談してみると、『16x40で低すぎるはずはない』とのこと。
 じゃあなんで?と聞くと……。

 やぁ、2st125ccでも、1stギアへのシフトダウンはアクセルを煽るか半クラを使わないとイカンのですネ!?

 ……オマエ、それは基本だよ、って言うか当たり前だよ。と突っ込まれそうだけども、だってオレ、サーキットで1stギアを使うマシンなんて乗ったこと無いんだもんっ!(開き直り)。MH80Rだって、3stまでしか使わないしさぁ。
 そうか、道理で加速が悪いわけだ。1コーナー立ち上がりなんて酷かったモンな(呆)
 弟も笑いながら (呆れながらかもしれない)、それだけで2秒くらい違うんじゃない?なんて言ってたけども、まさしくこれが後の祭り。アフターフェスティバルである。(←古典的ギャグ)

 また、これも走行中に気付いたのだが、アクセルの開けが甘い。中途半端な開度で止まっていることが多いのだ。アクセルを開けるときはさっさと全開。基本中の基本だね。

 そんなこんなで、今回のベストは1分8秒66。

◆ 今日のまとめ

 まずは、GP125マシンの動きに慣れること。そして、ライン取りとシフトワークをキチンとすること。

 そんなワケで、ツクバS走行の皆さん、ちょっとの間ご迷惑をお掛けしますが許して下さいマセ。直にちゃんと走れるようになりますんで(←希望)

 もひとつオマケ。転倒して削れたステップバーは、先端をちゃんと丸めておこう。ブーツ裏に引っかかって、非常に乗りづらいゾ。経験者は語る。



 3月14日(水)  【目的意識】
 place:Tsukuba Circuit  weather:Clear/Cloudy , 12℃  course condition:Dry


◆ 朝・パドックにて

 いよいよ3回目。そろそろなんとかしたいトコロなんだけども。どーかな? (←ソレはオレが訊きたい)

◆ 8:30〜9:00 1本目

 タイムは気にせずに、マシンになれることを第一に考えて走り出した。特にブレーキングからのアプローチがギクシャクするので、それに重点を置いていたのだが。

 むぅ、1速へのシフトダウンが出来ん……。

 前回、『やぁ、2st125ccでも、1stギアへのシフトダウンはアクセルを煽るか半クラを使わないとイカンのですネ!?』ってなコトを知り得たワタシであったが、それがどうも上手くイカンのだ。もしかしてオレ、すげーヘタクソ?なんてコトを考えながらソレばかり集中やっていたんだけども、どうもだめ。
 結局ギクシャクしたまま、1本めの走行を終える。

◆ 12:00〜12:30 2本目

 どうにもこうにもならないので、ファイナルを変える。今まで16x40のかなりショートなギア比だったんだけども、それからリアを一丁下げて16x39とした。それで随分良くなるはず……だ。
 で、どうなったか。

 ふはははは。オレの理論は間違っていなかったぞ!(高笑い)

 今までがウソのように乗りやすい。走り初めてすぐに、頭の中にファンファーレが響き渡ったぞ。マジで。まだまだギクシャクしている部分は有るんだけど、コレならなんとかなりそうだ。

 で、肝心の走りの方だけど。
 やっぱり、アプローチスピードが遅すぎるな。マシンにはまだまだ余裕があるのに、人間の方が思い切って行くことが出来ないでいる。行けば行けることはわかるんだけど、どうも……ね。やっぱり、今まで体験したことのない未知のスピード域なだけに、そう簡単にはいかないんだよね。ううむ。

◆ 13:30〜14:00 3本目

 今日は珍しく走行が3本有るのだ。そんなワケで3本目。
 マシンの挙動を多少緩やかにしようと、リアの車高を1mm下げる。だがそれが、どうも良くない感触だ。正直言って人間の問題かマシンの問題かわからないんだけども、2本目よりも乗りにくい感じがする。
 加えて、集中力が切れているわけではないんだけども、なんだかダラダラと目的意識のないままに走ってしまい、気が付いたらチェッカーが振られていた。
 まったくもって、ダメ野郎である。クソ。

◆ 今日のまとめ

 限られた時間を有効に使うように、目的意識をしっかり持って走れ!
 勇気を持って思い切って行くのだっ!多少転んでも怪我はしない!たぶん!!
 そんなトコロで、今日のベストタイムは2本目の1分7秒07。



 4月14日(土)  【震えと、一歩前進】
 place:Tsukuba Circuit  weather:Clear , 18℃  course condition:Dry


◆ 朝・パドックにて

 前回の走行から、ちょうど一ヶ月が空いてしまった。もっと走りたいんだけど、そうもいかない。
 そのせいかはわからないが、なんだか今日は、妙に緊張していた。走る前に震えたりして。別に怖いとかじゃなかったんだけどねぇ。うーん(悩)
 あ、そうそう。今回はタイヤを新品にしたのだ。レースでもないのにね。ま、気合いの現れとゆーコトでひとつ(笑)

◆ 8:30〜9:00 1本目

 快晴のもと、コースイン。走り始めてしまえば、震えは止まっていた。

 まだまだ走りはギクシャクしている。リズムが取れない。思い通りに身体が動かない感じである。なんだか調子がおかしいので、10周ほど走った後でピットイン。そして、暫しの精神集中の後に、再コースインした。
 すると狂ったリズムもいくらか取り戻せたようで、気持ちよく走れるようになってきた。まだまだタイム出しと言うレベルではないので、ブレーキングからのアプローチ (主にブレーキリリースのタイミング) をいろいろと試してみる。

 それにしても、どうも1ヘアが上手く行かない。リズムが取れず、大きくラインを外すこともしばしば。
 思えば1ヘアは、GP80の頃からある意味鬼門であって、ここが上手く走れないときは乗れていないときだったのだ。それはやはり、125になっても同じであったようだ。

 暫くして、前回の調子が掴めてきたところでチェッカー。こんなこんなでベストタイムは1分7秒01。

◆ 10:30〜11:00 2本目

 1本目でデトカンが222発 (←2並びで気持ちイイ……ワケはない) ほど打っていたので、ちょっと気になってヘッドを開けてチェック。すると、やはり若干のデトネが見られた。うーん、絞りすぎたかな?でも、コレより濃くすると走らなそうだし……。
 で、2本目を走るにあたって、普通だったら1番濃くするところを、逆に1番絞ってみた(爆)
 いや、だって、1本目より気温は3度くらい上がってるし、レーシングだとやっぱり濃いめに感じるし。
 そんなこんなで、無謀?を乗せてコースイン。

 今回はとにかく、ブレーキレバーを早く放すことを主目的に走った。
 ありがちな悪癖としてブレーキレバーを握ったままバンキングしていってしまうと、フロントはこじるカタチになって不安定になるわ、向きは変わらないわ、アクセルは開けられないわで、全くいいことがないのである。奥までブレーキレバーを握りしめていく、と言うコーナーリングも確かに有るんだが、それは、そう言う走りで曲げることが出来るようになってからすべきコトであり、今やることではないのだ。
 でもやっぱり、ブレーキを早くリリースするのは怖いのよねぇ。なので練習。思えば、GP80の時もそうだったなぁ。うーん。

 で、25分間、それだけに集中して走った。
 結果、少しは良くなったかな。まだまだだけどね。

 問題の1ヘアだけれども、前車に付いて走ると、自分の走りの悪い点が良くわかった。とにかく、イン付きが早すぎるのだ。なので、アクセルを開けるタイミングも遅くなり、加速も悪くなり、オマケにアウトにはらんでしまう。三重苦ではないか。
 ……と、わかったように書いているが、コレに気付いたのは走行後だったりする。うがー、頼むから走行中に気付いて下さい>オレ。

 そんなカンジで、あっちゅー間にチェッカー。で、今回のベストタイムは1分6秒17。 (←5秒に入れたかったゾ)
 ちなみに、今回のデトカンは、452発(爆)。開けてみたらそれなりでした……(まさに自爆)

◆ 今日のまとめ

 問題は山積みだけれども、ひとつずつ克服して行くしかないな。当面はブレーキリリースのタイミングと、ライン取り。イン付きが早くならないように……。
 でも今回、特に2本目は、非常に楽しく走れたのだ。それだけれも一歩前進かな?



 4月20日(金)  【リズム】
 place:Tsukuba Circuit  weather:Clear , 20℃  course condition:Dry


◆ 朝・パドックにて

 今日は会社をサボ……い、いや、仮病を使……、ゴホンゴホン。とまぁ、有休を使って練習に来たワケだ。先週に引き続き、二週連続の練習である。前回の反省を活かした走りをしようと心に決めて臨んだのだが、さて、どうか?

◆ 8:30〜9:00 1本目

 ライン取りが少し、わかりかけてきた。いや、正確に言うと、ライン取りは大凡はわかっているのだ。そのイメージしたラインで走れないことが問題であり、今回はそのイメージと、少しだけ近いラインで走れるようになってきた、と言うべきか。
 今の問題点は、とにかくイン付きが早すぎること。筑波のような曲がり込んだコーナーが多いサーキットでは、クリッピングポイントを奥に取ることが肝心である。だがどうしても、イン付きが早くなる傾向を修正できないでいる。最大の原因はアプローチスピードが遅すぎることにあると思うのだが……。この問題点については前回にも書いた。よって当面の目標は、如何にアプローチスピードを上げられるかに尽きるのだ。
 まぁ、こればっかりは練習するしかないのだけれども。
 また、ブレーキングで底付き感があったので、ブレーキを優しく掛けることも注意すべきである。

 そんなこんなで、今回のベストタイムは1分5秒88。

◆ 10:00〜10:30 2本目

 コースインした直後、感じた。『何かが違う』と。そしてその直感は外れることは無かった。
 そう、何故かコンセントレーションが突如乱れ、リズムが全く取れなくなってしまったのだ。
 そのまま走り続けても治りそうもないので、一旦ピットインし、集中力を立て直す。そして再びコースイン。
 だが、やはりダメ。集中できていない。走っていて楽しくないばかりか、危ない。なので再度ピットイン。
 暫しの集中の後、再三コースイン。
 今度はやや立て直すものの、やはり本調子には至らず。結局、そのまま終わってしまった。

 集中力が切れるとこんなにも走れなくなるものなのか、などと改めて思った今回であったが、それでも収穫がゼロだったわけでもなかった。今回掴んだ小さな収穫、それは、『ライディング=リズム』

 こんな調子だったので、今回のベストは1分5秒97。

◆ 今日のまとめ

 アプローチスピードを速く。怖いけれど、勇気を出せ!
 ライディングはリズムだね。



 4月30日(月)  【初めての雨】
 place:Tsukuba Circuit  weather:Rainy , 17℃  course condition:Wet


◆ 朝・パドックにて

 である。しかもヘビーレインである。正直言って、今の段階で雨を走りたくは無かったんだけれども、お天道様には逆らえない。ウウム。
 嘆いていても仕方ないので、前オーナーが一レースだけ使った、と言うレインタイヤを引っぱり出して交換する。

◆ 8:30〜9:00 1本目

 初めての雨、初めてのレインタイヤなので、まずは様子見である。
 感想。レインタイヤって凄いぞ。
 あの雨の中、今回程度の走りではまだまだグリップ力に余裕があった。ブレーキもコーナーも、まだまだイケる。
 一本目は様子を見ている内に終わってしまった。ベストタイムは1分15秒14。

◆ 10:30〜11:00 2本目

 空も明るくなって止みつつあった雨が、コースイン直前に再び強くなる。なんでだぁ〜〜〜。
 そんな嘆きと共にコースイン。
 とにかく慣れることが第一なので、転ばないように少しずつペースを上げていく。すると、周りのペースが思ったよりも早くないことに気付いた。なんで?と思いつつも、まだまだ余裕はあるのでペースアップ。流石に半年前の中古レインなので多少は滑るが、滑り出しもわかりやすいので恐怖感はない。なんだか妙に楽しい。
 また、ドライに比べたら圧倒的にペースが遅いので、ライン取りを考える余裕が出来た。まだまだ理想には程遠いが、何回か、『あ、こうやって走ればいいんだ』と言う、ヒントのようなものが得られたのだ。加えて全日本勢(高橋裕紀選手、高橋泰明選手、藤岡祐三選手)の真後ろを走ると、走ったラインがコース上に残るので、それをトレースして走ることもできる。クリップを奥に取るライン取りが、少しわかりかけてきた。
 それにしても、やっぱり全日本ライダーは速い……。一度、高橋裕紀選手に引っ張られて最終に同じスピードで入っていってしまい、冷や汗を流す羽目になったし。……いい経験になったけれども。
 ってなトコロで、今回のベストは1分14秒18。

◆ 12:30〜13:00 3本目

 こんな雨の日に限って3本有る。う〜む。でもまぁ、一度濡れてしまえば後はどーでも良くなるし、なにしろ走っていて楽しいので良しとする。走り出す前に、雨はほぼ止んだ。
 1本目、2本目もそうだったのだが、ファイナルが全く合わない。今回は色々と考えるところがあって、敢えてドライと同じファイナルにしておいたのだが、やっぱり無理だったようだ。全てのコーナーの立ち上がりで半クラを使わないと加速していかない。最終コーナーなんぞは、コーナー途中からコントロールラインあたりまで半クラ。ひたすら半クラ。半クラの鬼。やっぱり1丁上げておくべきだったか。でも、半クラの練習になったからいいのさ。(←負け惜しみ)。思えば最終は、3速で立ち上がれば良かったのかも知れない。
 15分過ぎあたりからコースは乾き始め、うっすらと濡れているくらいのコンディションになってきた。ペースを上げようと試みるが、やはりと言うか何と言うか、半年前の中古レインタイヤのグリップ力が落ちてきた。無理は出来ない。
 また後半になって、再びイン付きが早くなってきたので、修正を心掛ける。クリップを奥にとって、早めにアクセルを開ける。ただし、早くインに付いてしまった場合にはアクセルオープンを半テンポ待つと、立ち上がりで外にはらむことが無く、結果的に速いことにも気付いた。要は、アクセルを開ける場所は常に同じと言うコト。それがわかっただけでも収穫だ。
 で、今回のタイムは14〜15秒を行ったり来たりして、ベストは1分13秒81。

◆ 今日のまとめ

 雨の日はファイナルを上げろ!(←当たり前)
 今回ヒントが見えてきた、クリップを奥に取るライン取りを、次回に生かせ!
 終わった後に改めて思ったのだが、『目的意識』を常に明確にして行動する必要がある。今、何をすべきなのか?何をしているのか?どうすればいいのか?得てして、目の前のコーナーをクリアすることに意識が全て行ってしまい、ただがむしゃらに走るだけになってしまいがちだ。それではいけない。限られた走行時間を有効に使うためには、改めて『目的意識』をハッキリさせる必要がある。さもないと、ただダラダラと走るだけになってしまうし、現に今、そうなってしまっている。次回からはそれを心掛けて走ろう。